1000万円貯める方法―貯金のタイミングと家計

 

さて、具体的な毎月の貯金の金額も出てきたわけですが、それではこうした貯金のタイミングをこれからの人生のどこにするかを考えてみてください。

 

現在30歳の会社員ならこれから30年後に定年を迎えることを想定することになりますが、その間のどこからお金の蓄えを増やすために頑張るのでしょうか。

 

前半のうちに全力投球して貯蓄をしていくとするなら、当然厳しいこともあるはずですが、早く蓄えを作ってしまうことで、その後は利息などでかなり楽になります。目標額到達後についても余力がある場合はもっと貯蓄を増やすことも可能です。当然ながら、できることなら一番安心できるこの形を実行したいものです。

 

次は同じペースでコツコツ頑張るタイプです。あまり無理をせずに同じペースで長い時間をかけコツコツ蓄えをしていきます。積立期間が長期になるので、予定外の収入減少や支出の増加が途中であると、予定どおりに積立を続けられない可能性もありますが、毎月の積立額が少ないので、変動は小さいはずです。

 

さて問題なのは後半で頑張ろうという人です。「後で頑張る」、「後になれば何とかなるだろう」というのは、その人の希望的観測であって、変化していく今の社会情勢や経済環境ではちょっと危険です。

 

将来はきっと年収も上がっているだろう、退職金で帳尻が合うだろう、という気持ちもわかりますが、どれも不確定要因があります。やはり、ある程度は前半で頑張ろうという気持が必要です。

 

更に貯蓄1000万円を実現するために、現在の家計のムダをチェックしてみることも必要です。どうやれば効率よく貯めることができるか、改善していくわけです。