1000万円貯める方法―いろいろな見直し

 

1000万円貯める家計のムダ見直し術というのは、ムリにやるのでは長続きしません。むしろ、ムリをしないことが大切なポイントになります。

 

食費を半分にするとか、電気を意識して使わない、お風呂の回数を半分に減らすなどは、相当な辛さと我慢を伴うので、長続きさせることなどできません。夫婦で話し合って、日常的な支出の内容の洗い出しをしてみてください。

 

毎月必ず使う支出の項目、金額を書き出して、この中の削れないもの、削りたくないものに印をしてみてください。ここで印がつかないものは削減可能です。更に、印のついたものの中で優先順位をつけていきます。案外家族の中でも価値観や優先度は異なりますから、これは夫婦や家族でできるだけ話し合いをしながら進めてください。

 

あまり使用していないクレジットカード(年会費やその他会費がかかる)、あまり読まない定期購読の雑誌、新聞。携帯電話で使っていない付加サービス料金、月に1~2回しか乗らない自家用車の維持費、ついお付き合いで加入した保険料など、どの家庭でも該当する項目があるはずです。

 

こうした削減可能な固定費の見直し効果は結構大きいものです。新聞代なら月額約4000円の10年間で48万円。あまり乗らない自家用車は、月額20000円の10年間で240万円にもなります(駐車場代・車検代・保険料・税金などの一般的維持費の概算)。

 

重複している医療保険料も月額約3000円の1年間で36万円です。毎月の少しずつの支出だと思っていても、10年間ではかなりの金額になります。この支出削減だけでも、貯蓄1,000万円への道はかなり近づきます。